フランス人の食生活

「美食の国フランス」で長く生活してみて感じることは、「ふだんのフランス人の食事は意外と質素」ということかもしれません。

朝食は、フランス人は基本的には甘いものしか食べません。バゲットにバターやジャム、はちみつなどを塗った tartine にコーヒーやカフェオレ。クロワッサンは、土日などの朝食にいただくちょっとした贅沢、という印象です。

平日のお昼は、簡単に済ませたい場合はパン屋さんのサンドイッチ。もしくはテイクアウトのお惣菜やファストフードなどもありますが、タッパーに自分で作ったパスタやサラダなどを入れたランチボックス(お弁当)を持って来るフランス人も多く見かけます。

しっかり食べたいときはカフェやビストロのランチで、一皿 15~20ユーロくらいで本日のランチプレートなどがあります。

そしてふだんの夕食ですが、基本的には簡素なイメージです。

よくフランス人の若者が、Ce soir, je fais des pâtes!(今晩は、パスタを作ります!)と宣言するように言うので、なにか特別なパスタが出てくるのかな?と期待をしていると、茹でたパスタに、瓶に入ったできあいのソースをからめただけだった・・ということがあります。

一般的な家庭でも、塩こしょうをしたお肉をフライパンで焼いて、付け合せの野菜は茹でたインゲンやフライドポテトだけ、のような夕食も珍しくありません。

もうかなり前の話になりますが、フランスの厚生省が掲げた「1日に5種類の野菜と果物をとりましょう」(Mangez cinq fruits et légumes par jour.)というスローガンを聞いたときには、「え、5種類でいいの?」とその少なさにとても驚いた記憶があります。

女性の多くが働くフランスでは、冷凍食品だけを取り扱ったお店(Picard)も人気で、夕食は冷凍のキッシュをオーブンで温めるだけだったり、サラダと、チーズをパンにのせて食べて終わり、ということもあります。

ところが土日や友人を自宅に招くときには、前菜からメイン、デザートとコース料理でもてなすのが一般的です。

マルシェで買ってきた鶏を丸焼き(Poulet rôti)にしたり、ローストビーフ(rôti de boeuf)を作ったりなど、ごくたまにふだんよりも豪華な食事を家で楽しんだり、外食をしたりします。

実際にフランスに長く住んでいる日本人の多くは、毎日ご飯にお味噌汁、という方も多いかもしれませんが。。