40代のある日、人生ではじめて手術をすることになりました。
もちろん、病院ではノーメイク。
けれど、ふだんからほとんどメイクをしないせいか、おかげか、
入院中もとくに違和感なくすごすことができたのです。
ノーメイクの顔と、ふだんのメイクした顔があまり変わらない、
というのは、不思議な安心感があることに気づきました。
毎朝、ぬるま湯で顔をあらい、化粧水と乳液でととのえます。
ふだんのメイクは、
キュレルのベースミルクを顔全体にうすくのばして、
透明パウダーでかるくおさえるのみ。
すべてが3分でおわるので、忙しい朝も、バタバタすることはありません。
ファンデーションもアイメイクもなし。
眉毛は、自然にはえてくる流れにまかせる。
家にいるときも、近所のおでかけも、すこし遠出するときさえも、
基本的にはおなじルーティン。
これなら体調がすぐれないときも、さらに年齢をかさねてからも、
ずっと続けていけそうな気がします。
自分が思うほど、ひとは他人のことなど気にしていない。
そうはいっても、若いころはいろいろと気になり、
パリではしっかりメイクしていたことを思い出しました。。
肌がここちよい、と感じるままにすごすことは、
なんてラクなことだったのだろう。
ふだんのメイクを”がんばらない”フランス人の感覚が、
この歳になって理解できるようになりました。